2013年、今年の出来事2013年12月30日

 2013年もあとわずか.今年も良いニュース、悪いニュース、いろいろな出来事がありました.

 良いニュースは4冊目の著書“歯科についてのセカンドオピニオン”を上梓できたことです.
 今までの本は主として歯周病について書いてきましたが、今回は範囲を歯科全般に広げました.根拠をきちんとしたかったので、資料を集めるのに結構時間をかけました.その結果、歯科治療ではきちんとした科学的根拠に基づいて行われていることがあまり多くないということを知りました.

  ”歯ブラシがむし歯予防にどれくらい効果があるか”ということに関して疑う人はあまりいないと思いますが、実はそれを証明するレベルの高い研究はほとんどありません.
 多くの専門家が「歯ブラシはむし歯予防に効果がある」と言っているので、多分そうに違いないだろうと考えられているだけで、きちんとした疫学的研究があるわけではないのです.
 歯ブラシがむし歯予防に効果があるという根拠が比較的希薄であるという事実には多くの人が驚ろくだろうと思いますが、それに類したことを片山先生も仰っていたことを思い出しました.

 悪いニュースは二人の最も信頼する畏友をたて続けに失ったことです.
 大掃除をしていたら、“「聴く」ことの力”を読んだときに書いたメモが出てきました.
 “あなたが認めてくれたから私がいる、そしてあなたがどれくらいすごいかを認めること.それが翻って自分の自己存在証明になる” .

 二人を失ったことはとても悲しいのですが、患者さんを引き継ぎ、思い出をたどることで、彼らが偉大であったことを再認識しています.そしてそれを確認することが自分の生きている証になるのではないかと感じます.

  亡くなっても心の中に存在し続けるということは、こういうことなのだろうとふと思いました.
 あらためてお二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます.


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